今日は『超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条』フィリップ・E・ テトロック (著), ダン・ ガードナー (著), 土方 奈美 (翻訳)です。
複雑な事象も複雑なまま適切に科学的な検証をする必要があるみたいです。
自分の型にはめないという感じですかね。
ハーバード・ビジネス・レビュー編…
複雑な世界を複雑なまま受け入れる――書評『超予測力』 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。第40回は、ペンシルバニア大学教授のフィリップ E. テトロックと、ジャーナリストのダン・ガー…
都合のよい解釈を加えない重要さは、予測をするときだけでなく、その結果を検証する場合にも求められる。筆者はこう語る。「確率論的にものを考える人は『なぜことがおきたのか』という問いにそれほどとらわれず、『どのようにことがおきたのか』に注目する。(中略)『なぜ』はわれわれを哲学に、『どのように』は科学へといざなう」。予測と反する結果が導かれたとき、自分なりの理由付けで気持ちよく納得するのか、その誤りを真摯に検証すべきなのか。その答えは明白である。
複雑なものを単純化するのではなく、複雑なものを複雑なままに受け入れる強さを持ち続けること。それこそが優れた予測を生み、優れた意思決定を生む原動力になるのではないだろうか。
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予測力の高さは学力によらない
人々の置かれた状況を改善する上で、測定することがいかに重要かを痛切に感じた。明確な目標を設定し、その目標に向けた進歩を促すような指標を見つければ、素晴らしい進歩を達成できる。
付録の10の心得は60分もあれば読めてしまうが、それだけでは向こうの一年のトーナメントの予測の正確性を10%近く高まる効果があった。
日常にもフェルミ推定を使おう
「超予測者」の称号与え、仲間の超予測者に引き合わせた。彼らのスコアは、平均に回帰するところが、さらに改善した。ここから「超予測者」と認められ、互いに知的刺激を与えられる仲間とチームになったことが、そうでなければ、怒っていたはずの平均への回帰を打ち消すほど、彼らのパフォーマンスを向上させたことがうかがえる。
成長するために、周りの人間関係を変えると成長する。
目次
母集団の中で、どれだけ一般的かを示す基準値をまず考える。
しかし超予測者は、少なくとも元はこうした情報には目もくれない。最初に確認するのは、アメリカの家庭の何%がペットを飼っているかだ。
レンゼッティ家がペットを飼っている確率を62%と想定するところからスタートすることだ。それから内側の視点に移り、
家の詳細な情報見ながら62%を上限に調整する。
失敗した時は、矢印が曲がっている頭を想像する。
失敗なんてものはありません。失敗は私たちを別の方向に向かわせようとする人生の計らいなのです。あらゆる失敗から学びましょう。というのも、すべての経験、出会い、何より、失敗は、皆さんに何かを教え、自分らしくあるように促すためになるからです。
予測力と幸福は反比例
このように、人生の出来事に意味を見いだす能力は、幸福と正の相関があるが、予測能力とは負の相関がある。そうなると、かなり気の滅入るような可能性が出てくる。不幸なのは正確な予測能力の代償だろうか。答えはわからない。本書のテーマは、幸せになる方法ではなく、正確に先を読む方法である。
社会心理学では、ある見解への思い入れを公に表明させるのは、それを固定化し、変化しにくくする有効な手立てであることが明らかになっている。思い入れを強く表明するほど、変化への抵抗も強くなる。
これを利用して、周りを活用する。